| 日本の報道によると、中国の銭其シン副首相は20日、陳水扁氏の台湾総統就任演説について、国家統一綱領を廃止しないなどと明言したことに一定の評価をしつつ、「一つの中国の原則について明確にされておらず、そのまま受け入れられない」と、訪中した二階俊博運輸相に語った。共産党と政府の台湾弁公室も同日、声明を発表し、「一つの中国を受け入れるという肝心の問題を回避し、あいまいな態度を取った」と批判した。一方で、二国論を持ち出さないと約束するなど一定の条件下で対話に応じる方針も表明し、陳氏の演説を拒否する姿勢は避けた。
また中国当局が正式の声明を台湾の動きに即応する形で発表したのは異例の早さといえ、銭副首相も「演説後、3時間でコメントを出した」と述べた。
声明は、陳氏が「独立を宣言しない」など柔軟姿勢を見せたことに留意を表明したうえで、一つの中国を「将来処理する」問題としたことについて、「彼の『善意の和解』は明らかに誠意を欠いている」と批判した。また独立を宣言しない前提として中国側が武力行使をしないことを挙げている点についても、「独立しないと言う以上、いかなる条件も付けるべきではない」と述べた。
しかし従来通りの厳しい姿勢を見せる一方、対話に前向きな態度も見せた。二国論を持ち出さず、さらに1992年の中台窓口機関トップ会談の合意を堅持すると約束すれば、窓口機関の対話をしたいと表明。92年の合意をめぐっては、中台双方で見解が食い違っているが、中国側は「『海峡両岸が等しく一つの中国を堅持する』との共通認識を、各自が口頭で示す」ことだと説明している。

|