| 日本の報道によると、真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)はこのほど、日本に強制連行された中国人の遺骨送還に尽力した同宗派の僧りょ、故・大谷瑩潤(えいじゅん)氏の顕彰碑を、中国仏教協会と共同で中国山西省交城県の玄中寺に建立した。九日に落慶法要が現地で営まれ、宗派側の導師を務めた木越樹・宗務総長らは、戦争を省みて人道的な活動に努めた先人をしのんだ。
大谷瑩潤氏は、大谷光暢・前門首の叔父で、戦争中の一九四一〜四五年に宗務総長を務め、戦後は国会議員もした。五三年に宗派の他の住職たちと「中国人俘虜(ふりょ)殉難者慰霊実行委員会」を組織して代表となり、六四年までに三千柱以上の中国人の遺骨を中国に送還した。当時は国交がなく、送還は中国の紅十字(赤十字)会を窓口に行われた。この活動を通して、趙樸初・中国仏教協会長とも親交を深めた。
真宗大谷派によると、一昨年に、中国仏教協会から「趙会長の意向もあり、大谷氏を顕彰するものを建てませんか」との打診があった。その後、話し合いを重ね、宗祖・親鸞が師と仰いだ中国の高僧三人にゆかりの深い玄中寺に、日中共同で顕彰碑を建てることにした。
玄中寺の本堂のそばに完成した碑は、高さ約三・七メートル。趙会長の直筆で「大谷瑩潤顕彰之碑」と刻まれている。九日の落慶法要には真宗大谷派から門信徒も含めて百四十人が参列した。中国側が本堂で読経したあと、顕彰碑を除幕し、続いて、宗派側が碑の前で勤行した。
除幕に先立って、宗派側の導師を務めた木越宗務総長は「碑の建立を機に、今後も中国仏教協会のみなさんと仏教理念に基づく交流を図りたい」とあいさつした。

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