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中国ニュース
2000/05/04
▽日中イネ共同研究グループに日本育種学会賞
 日本の報道によると、中国雲南省で、日本と中国の農業技術者ら49人が協力して稲の品種改良に取り組んだ「日中イネ共同研究グループ」が、日本育種学会(本部東京)の平成11年度学会賞をこのほど受賞した。その一員が「ひとめぼれ」「こころまち」など宮城県オリジナルのコメ品種改良を手掛けた松永和久さん(51)=宮城県農業振興課総括技術専門員=。1987年(昭和62年)から2年間、共同研究で試験田を走り回った苦労が実った。

 日中イネ共同研究は日中両国の合意に基づき、昭和57年から平成9年までの15年間にわたったプロジェクト。冷害やいもち病の発生が深刻な中国雲南省にある試験田で、水稲の耐冷性や、いもち病抵抗性が高い品種の開発に取り組んだ。

 日本側は松永さんら自治体や大学などの研究者計17人が、中国側は試験研究機関などの研究者ら32人が、それぞれ約2年単位で仕事に携わった。

 共同研究では、穂が長くて重い雲南の在来品種と、穂が短くて穂数の多い日本品種を交配する作業を繰り返した。松永さんは「雲南省での2年間はホテルと研究施設、試験田を行ったり来たりの毎日だった」と振り返る。

 松永さんら日中の研究者の努力で、15品種が新たに開発された。今では雲南省の全水田面積の約25%が、共同研究の新品種を栽培しているという。

 松永さんは昭和47年7月から20年以上にわたり、宮城県古川農業試験場(古川市)で数々の品種改良に取り組んだベテラン。開発に携わった稲は20品種に達する。この力量が買われて研究グループに加わった。今回の受賞について松永さんは「日中友好にもつながるプロジェクトに参加させていただき、関係者の皆さんに感謝している」と言う。

 そして、「コメの品種改良は成果が出るのに時間がかかる。全体の評価が可能になる5年後、10年後が楽しみです」と話している。

 松永さんは現在、宮城県内各地の農業普及員の指導役を務め、コメはもちろん麦、大豆などさまざまな作物の技術指導をしている。

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